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こだわる人、ほどほどにする人
<2007/08/03 更新>
日々の技術進歩により、性能の底上げが著しいPC業界。
あくまでも性能にこだわるのか、ほどほどに抑えるのか?
一方のAV業界ではプレミアムな製品が登場していたのでした。

 先日、パイオニア社が史上最高スペックとなる新しいプラズマテレビシリーズ「KURO」の発表を行いました。

「電気的に種火を制御して発光部分を小さくする」というなんだかとんでもない新技術を駆使した結果、到達したコントラスト比は驚愕の20000:1。亀山工場で生産される現行AQUOS(3000:1)の実に6.33倍です。
 同時にカラーフィルターにも更なる改良が加えられ、パネル部の白浮きを極限まで抑えている事も高画質化の手助けに。プラズマテレビとしての画質追求は極限の域にまで到達したのか!と言わざるを得ない商品が、もう間もなく市場に投入されようとしています。

 今回発売されるパイオニアの新商品は、とにかく画質にこだわるAVマニアから「夢のハードがあらわれた!」とばかりに発売前から非常に大きな期待を集めておりますが、その中でも一番売れそうなフルHD・50インチモデルの標準価格は72万円。ライバルになるであろうパナソニックのヒューマンVIERA(TH-50PZ700SK
)は量販店において46万円前後であり、サイズと解像度だけに絞って言えば相当な割高商品という事になります。
 また、「テレビなんて映ればいい」という方なら、今や32インチの液晶テレビが10万円を切る時代。ある意味、ブラウン管の時代以上に「ピン」と「キリ」の差が大きくなっているのではないかという思いがあります。

 PC業界に目を向けてみると、CPUやVGA等高性能が喧伝される分野だとピン(Core2シリーズ他)からキリ(Celeron他)まで幅広いラインナップが揃っており、一見選択肢が非常に多く、バラエティに富んだ世界であるように見えるものの、それらパーツが走らせるWindowsが長きに渡りXPで固定されていた事、Vistaが正直元気がない→XP継続の流れという要素のおかげで、キリとなるスペックでもほとんど問題なく動いてくれるようになってしまい、高性能をひたすら追い求める行為が報われる範囲、というものが、非常に狭く、小さくなってしまいました。
 こうなってしまうと厳しくなるのは自作パーツの業界。ともすれば単なるオーバースペックと取られてしまう各種商品にどのような付加価値を提案できるかが勘所ではありましたが、現状「ほどほどに安くてほどほどに早い」程度の商品群が市場を回しています。
 高性能パーツが与えてくれる夢が希薄になっている今、OSやプラットフォームを含め、様々な分野での変革が求められている、という事なのかもしれませんね。

 …それにしてもパイオニアのKURO。魅力的過ぎる。
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