進歩と障害
今日現在、Windows次期OSに関して、かなり多くの情報がリークされています。
実際に触った人の感想は「Mac」!です。
立体に配置されたWindowを選択すると、アニメーションしながら手前に表示される。
デスクトップの検索機能強化。
それ以外にも沢山の新機能と、安全性強化がうたわれています。
しかし、実際ユーザーが望んでいる事とは、隔たりがあるように感じます。
ユーザーが本当に見たいコンテンツや、操作の簡易性、コストなどとのギャップを連載したいと思います。
第一弾は、インターネット端末+Blu-ray
現状のPC市場は、インターネット拡大の絶対的な基盤になっていますが、ご存知の通り今年後半に発売予定の次世代コンピューター?、Playstation3(以下PS3)が市場に投入されると事態は大きく転換していきます。
現在発表されている性能は、LinuxOSを標準搭載、その上でエミュレーターを使用してWindowsOSとアプリケーションを動作させられる高性能CPU、数十GBのHDD搭載、ネットワーク接続には10/100BASEに加え、現行のPCではほとんど標準搭載されない1000BASEを搭載、ワイアレス通信機能としてBluetoothを搭載しており次世代携帯電話との親和性までも確保されています。
PC市場に身を置く人間から見るとPlaystation3(以下PS3)は、ゲーム機ではなく次世代性能のインターネットサーバーに見えます。
光ファイバーなどの高速インターネット接続環境を整えれば、HD画質の映像や、CD音質以上の音楽データ、新作ゲームなどをインターネット経由で手に入れられるように成ります。
ライトユーザーにとって「インターネット端末」が欲しいと考えた場合、今までは事実上PCしか選択肢が有りませんでしたが、PS3の登場は受動的にインターネットを利用するユーザーにとって大きな選択肢が現れた事になります。
しかし、現在では5万円を切るPCも存在し、純粋なインターネット端末として比べるとPCに分があるように感じます。
しかし、PS3vsPCを考えたとき、今年の年末頃ではPCの分が悪い大きな問題があります。
Blu-ray再生に必要なCPUなどの処理能力と、映像や音声の入出力端子の問題です。
まずPCでBlu-ray再生する場合、Pentium4(2.4GHz)以上のCPUと、1GB以上のメインメモリーを搭載していないと再生ソフトの処理に支障が出る場合があるようです。
映像出力に関しては、搭載するVGAに各種DVIか、HDMIが搭載されている事も必要になってきます。音声に関しても同様に、SPDI-Fやコアキシャルなどの光デジタル音声出力の搭載が前提になってきます。
今日現在、再生専用のPC用Blu-rayドライブが存在しないため、記録&再生対応Bru-rayドライブを利用してPCを組むと、どんなに安く見積もっても10数万円に成ってしまいます。
実際にSONYが発売しているBru-ray記録&再生対応PCのスペックはこれ以上に高いものになっていますが、数十万円です。
PS3の上位機種が8万円近くで設定されたとしてもこの価格差は大きな障害です。
ちなみに、PS3に搭載されるHDMIは最新verの1.3の予定です。
今日現在、最新ver1.3を採用した製品がない現状ではその性能を推し量るしかありませんが、DVI-Dと比較しても遜色ない、48bitカラー、1920×1080解像度で秒間60フレームのプログレッシブ転送(端的に表現すると1920×1080解像度の静止画を秒間に60枚表示)が可能です。
とは言ってみたもののPC市場のデフレ速度は非常に速く、コスト差は減少すると思います。
最新の技術集約と、それらのオープン使用がPCのメリットだと考えると、大きな差が生まれる前にBlu-rayの再生や、1000baseネットワークへの対応を急ぐ必要があります。
DVDにとって、最初の市場拡大を担ったPS2のようにPS3が新時代を開くのであれば、次世代のPCがBlu-rayをオープンで使用できる環境構築が急務だと感じます。
まずCPUやVGAの性能向上が一つの指針ですが、伴って増大する電力消費に対応する方法も考えねば成らず、さらに廃熱も大きな障害になります。
件のPS3も廃熱の為に莫大な開発費を投入しているようです。
次世代技術の進歩にとっても、大きな障害になるのはやはり最終的には熱対策なのかもしれません。
2006年9月22日にSONYから発表された「PS3」の価格は衝撃的だ。
PCではありえない価格設定で有る事と、低価格のPCの市場を少しずつ侵食してしまう威力を持った価格だ。
5万円で「インターネット」が扱えて、「メール」も使える。
未発表だが、そう遠くない未来には、電話+映像=いわゆる「TV電話」機能を拡張できる、家庭内WEB端末としてのPS3の存在は、選択肢が無くPCを選んできた「とりあえず」PCを選んできたユーザーを、ごそっと持って行きかねない存在に成った。
対Microsoft社製Xbox360とか、対任天堂社製Wiiだの言われているが、対Microsoft社製次期OS「VISTA」&対AppleComputer社「iPod&iTunes」が本当のところかもしれない。
ゲーム機や、次世代DVDプレイヤーとしては、戦わずして勝利している。
WEB端末や、コミュニケーションツールとしての能力こそが、PS3の本当の勝負どころだ。
その中でも重要になってくるのが「操作の簡易性」だろう。
キーボード必須のPC操作環境から、本能的な操作環境により近い操作性が生み出す可能性は計り知れない物が有る。
PC難民とも言われる、非キーボードユーザーをWEBに導ける製品やサービスには広大な未開拓市場が広がっているが、それを怠ると成長できなくなるとも言える。
かつて、Microsoft社もAppleComputer社も「音声入力」「音声操作」などの技術開発を積極的に行った実績がある。
しかし、当時のCPU処理速度では英語の短い単語レベルでの操作がやっとだった。
ハード的な制約を受けて、両者とも開発を先延ばしにしてしまい、結局今日までまともな製品かも行えていない。
たしかにWindowsは極大だ普及を続けてきたが、今やその巨躯の細部で起きている問題を知っていても解決できなく成ってしまった。
大きな方向転換や、規定路線上に無い進化の道を選ぶ事ができないのだ。
スタンダードの宿命かもしれない。
かつてワクワクした両社の技術競争も、今や特定の観客に見守られるサーカスのように痛々しい。
本質的な技術革新を行えないならば、ライトコンシューマー市場をミスミスSONYなどに明渡す事にも成りかねない。
次世代DVD規格競争やら、デジタル放送の規制など、主戦場以外の要因でPCが振り回されているようにも見える現在、「革新」の象徴だった過去の姿を、「マルチコアCPU」と「それに最適化されたソフト」の開発によって取り戻して欲しい。
人を傷つける危険の無い「高速」をユーザーに提供できなければ、共食いの未来しか見えてこない。
AMDやATIの挑戦を真正面から受け止めて、Intelにもぜひがんばって欲しい。
