カノープス、動く!
先週、一つのニュースが一部の層を大きく賑わせました。
「カノープス、ハードウェアエンコーダ搭載のキャプチャボードを発売」
その昔はビデオカード市場を席巻、そしてTVキャプチャボード市場の発展に大きく貢献したものの、最近若干の迷走を経て少々寂しい状態だったカノープスの新作パーツは、誰もが待ち望んでいたフルHD解像度のキャプチャーボードでした。
今回の大きなポイントは、
・D4相当のハイビジョン映像をキャプチャ可能
・ハードウェアエンコーダ搭載
・PCI-Express1x接続
・きゅ、きゅうまんごせんえん?
でしょうか。
この類の商品では、(あまり表には出ていないものの)アースソフト社のPV3(販売終了)というボードが人気を博していましたが、PCI接続というデバイス的な問題、そして使いこなしに相当の知識と根気と鍛錬が必要である事から一般的とはちょっと言い難い物でした。カノープスが編集/オーサリングソフト同梱で発売する事には大きな意義があると言えるのではないでしょうか。
また、PCI-Expressのキャプチャーボードというのも「未来派指向」という点において非常に重要なトピックと言えます。個人的にはフルHDの映像伝送には4xぐらいの帯域が必要なのかと思っていましたが、1xでも大丈夫なものなんですね。PCに負荷のかからないハードウェアエンコーダ搭載も嬉しいポイント。
そして95000円という予想価格。
この金額を高いとするか適度とするかは個人の判断に委ねられるかと思うのですが、DVSTORMが10万オーバーで売られていた当時と比べるとこの手のキャプチャボード市場自体がエンドユーザーの側まで降りてきておりますし、何よりここ最近は「自分にとって価値があると思えば高くても買う」という価値観が広まってきた事もあります。この商品が持つ特性を価値ある物と考えられる人が多ければそれだけ広まっていくのではないかと思います。
ちなみに、この商品唯一にして最大のウィークポイントは
・コピーワンス映像はキャプチャ不可
要するに地デジ録画ができないというもの。
日本におけるデジタル放送のコピーガードに関しては何年も前から議論が繰り広げられており、同様の理由でデジタル(≒ハイビジョン)キャプチャーボードも発売されず今に至っておりますが、今回の商品も規制の壁まではやぶっておりません。
主な用途はゲーム画面のキャプチャーという事になるでしょうか。
…まあ、これだって一応抜けみ(以下検閲により削除)
ともあれ、PCユーザーにとって認知度の高いメーカーからの新機軸商品の登場は素直に喜ばしい事だと思います。
SPECTRAシリーズでゲームを堪能し、MTV1000でテレビ番組を録画し倒した筆者も当然ながら応援していきたい所存。老舗の復権をかけた入魂の新製品、普及してくれる事を心から祈っております。
